「強みって、どうやって見つければいいですか?」
これは、私が宮崎市役所で職員研修をさせていただいた際に、ある方からいただいた質問でした。
キャリアの話をしていると、「自分の強みが分からない」という悩みは本当によく耳にします。よく出てくる答えとしては、「得意なこと」「褒められたこと」「資格や実績」など。でも、いざ自分に当てはめようとすると、案外分からないものですよね。
実は僕自身も長い間、「これが自分の強みです!」と胸を張って言えるものはありませんでした。
そんな僕が、ある日ふと気づいた“意外な強み”──今日はその経験と、誰でもできる「強みの見つけ方のヒント」を、3つの視点でお伝えしたいと思います。
気づきにくいけど、価値がある「じわじわ型の強み」
強みというと、何か特別なスキルや実績を思い浮かべるかもしれません。でも実際は、「自分では普通」と思っていることこそ、他人にとっての価値になることがよくあります。
たとえば──
- 何気なく書いた議事録が「すごく助かった」と言われた
- さっと気配りしたら「ありがとう」と感謝された
- 雑談で誰かのモヤモヤがスッと晴れた
こういった日常の中のささいな行動が、実は“あなたらしさ”であり、“強み”のヒントになっていることが多いのです。
自分の中の強みを見つける「3つの問い」
では、どうすればその“種”を見つけられるのでしょうか?答えはとてもシンプルで、次のような問いを自分に投げかけてみることです。
①「これ、つい引き受けちゃうな」という場面は?
頼まれごとや役割の中で、無意識に「いいよ!」と言ってしまうもの。それは、あなたが自然と「できる」と思えていて、周りからも信頼されている証拠かもしれません。
②「それ、助かった」と言われたことは?
感謝の言葉は、強みのヒントの宝庫です。小さな「ありがとう」や「分かりやすかったね」など、そんな言葉を思い出してみてください。
③「気づけば続けていること」はありますか?
誰に言われたわけでもないのに、つい夢中になって続けていること。それが“集中力”や“こだわり”という強みを育てている可能性もあります。
強みは、外に探しに行かなくてもいい
「強み」という言葉には、どうしても「何かに秀でていないといけない」「他人より優れていないといけない」というイメージがあります。でも本当は、そうじゃない。
- ふと楽しいと感じたこと
- 何度も自然とやっていること
- 誰かに「助かった」と言われたこと
そんな小さなサインの積み重ねが、あなたを形作り、誰かの役に立つ「強み」になっているんです。
おわりに
「まだよく分からないな…」と思っている方も、焦らなくて大丈夫。強みは“見つけるもの”ではなく、“気づいて、育てていくもの”だから。
最近言われた感謝の言葉、楽しかった出来事、うれしかった瞬間──少し立ち止まって、自分を振り返ってみる時間をつくってみてください。あなたのことを一番理解できるのは、あなた自身です。
📎 この記事はnote記事をもとに再編集しています。
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