30歳前後。昇任目前でキャリアが見えてくる一方、「このままでいいのかな」と迷いを抱える地方公務員は少なくありません。
心理学ではこの時期を「ミッドライフ・クライシス(中年期キャリア危機)」と呼び、誰にでも起こりうる自然な転機とされています。
キャリアの揺らぎ
30代後半から40代にかけて、多くの公務員が“これまで”と“これから”の狭間で揺れます。異動で積み上げてきた経験はあるものの、昇任や家庭の変化が重なり「何を優先すべきか」に迷いやすい時期です。
この年代の大きな岐路は主に3つ
- 昇任──係員から係長へ、人を動かす役割への転換。
- 異動──専門性が途切れるリスクや環境の激変。
- 生活との両立──子育てや親の介護、家計の負担増。
これらが同時期に訪れるため、不安や迷いが深まりやすいのです。
乗り越える4つの視点
では、どう向き合えばいいのでしょうか。
- 役職にとらわれない:「自分が何に価値を生み出せるか」を軸に。
- 学び直し・越境:職場外での学びや交流が視野を広げる。
- 人間関係を大切に:信頼できる仲間が心理的支えになる。
- 小さな成功体験を積む:新しい役割で「やれた」を重ねて自信に。
私自身の体験
私も係長昇任や家庭の変化が重なり、不安で押しつぶされそうな時期がありました。
しかし外の学びや交流が「今の職場だけが全てじゃない」という視点をくれ、気持ちが軽くなったのを覚えています。
まとめ
中年期のキャリア危機は避けられない壁のように見えます。けれど、それはキャリアを見直し「自分らしい軸」を再構築するチャンスでもあります。
人生100年時代。40代からのキャリアは、むしろこれからが面白い。
同じ立場の皆さんの一歩のヒントになれば幸いです。
📎 この記事はnote記事をもとに再編集しています。
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