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【コラム】地方公務員の学び直し戦略

先日、長年愛用していたMacBookAirが突然壊れてしまい、慌てて新しいものを購入しました。そんなハプニングを経て改めて思ったのは、「変化にどう対応するかがキャリアを左右する」ということです。関連してちょっと記事を書いてみました。

今回のテーマは「地方公務員の学び直し戦略」。

資格取得やスキルアップをしたいと思っても「時間がない」「忙しくて机に向かえない」という悩みは、多くの公務員が抱えています。この記事では、私自身が働きながら国家資格キャリアコンサルタントをはじめ複数の資格を取得した経験をもとに、リスキリングを現実的に進める方法をお伝えします。


学び直しが求められる背景

「安定しているのに、なぜ勉強するの?」と聞かれることがあります。

確かに地方公務員は雇用の安定があり、生活基盤も保障されています。しかしその安定は“変化しなくてもいい”という意味ではありません。

行政課題は人口減少やDX推進などで複雑化し、住民ニーズも福祉・教育・防災・観光・国際化と幅広くなっています。さらにテレワークや業務改善、SDGs対応など働き方や制度も進化し続けています。

こうした変化に備えるには、過去の経験だけでは足りません。新しい知識やスキルを学び直すことが、異動や昇任の場面で自分の価値を高め、キャリアの選択肢を広げてくれます。


最大の壁=「時間がない」

多くの職員から「資格を取りたいけれど忙しくて勉強できない」と相談を受けます。
残業や会議、突発案件に加えて、家庭やプライベートも重なり、学び直しは容易ではありません。私自身もキャリアコンサルタント資格を取得した際、平日に確保できる時間は昼休みと夜の1時間程度。土日は厚労省指定の養成講座で埋まり、家族の協力なしでは続けられませんでした。

そこで気づいたのが、“時間を作る”のではなく“時間を見つける”発想です。

1時間まとまった時間を取るのは難しいですが、15〜30分の隙間時間なら確保できます。私は昼休みを「食事20分→歯磨き5分→25分勉強→午後の準備」という流れに固定し、週2時間ほどを積み重ねました。小さな習慣化こそが最大の突破口でした。


学び直しを続けるための3つの戦略

  1. 未来の自分を描こう!
    「なぜその資格を取るのか」を具体化すると、学習効率が大きく変わります。合格そのものより、「資格を使って何をしたいのか」「取得後どんな自分になりたいか」を描くとモチベーションが続きます。
    私は「キャリコン資格を職員研修で活かす」という未来をイメージして取り組みました。
  2. 学びを生活に組み込む
    勉強を“特別なこと”にすると続きません。通勤や昼休み、家事の合間にスマホ教材や音声学習を取り入れると、学びが自然に習慣になります。特に通勤時間がある人にとっては大きなチャンスです。
  3. 応援してもらえる環境を作る
    家族や同僚に「勉強中」と伝えておくと予定が入りにくくなり、集中時間を確保しやすくなります。私も職場で共有していたことで、昼休みを勉強時間として守ることができました。同じ目標を持つ仲間や同志の存在も、継続の大きな力になります。

実体験からの学び

正直に言うと、資格取得は決して楽な道ではありませんでした。昼休みや夜の短時間を積み重ね、家族の協力を得てようやく合格できたのです。

ですがその先には新しい景色が待っていました。資格を活かして人事政策や組織改革プロジェクトに呼ばれるようになり、自分の強みを発揮する場が広がったのです。

学び直しは“未来の自分への投資”です。地方公務員だからこそ、安定を土台に挑戦できる。この実感は私自身の大きな財産になっています。


さいごに

学び直しは決して簡単ではありません。ですが、小さな積み重ねを続ければ必ず結果は出ます。資格や新しい知識はキャリアの武器となり、「学び続けられる自分」という自信は、これからの行政の変化に立ち向かう最大の力になると思います。

今の業務を深掘りすることも、新しい分野に挑戦することも、立派な学び直しです。

あなたが今、学びたいことは何ですか?

その一歩が、未来のキャリアを動かす大きな力になります。


📎 この記事はnote記事をもとに再編集しています。
より詳しいエピソードはこちら ▶︎ [noteで読む(リンク)]

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白き世界を、面白く。Civinity Career 研究所(通称:civireer/シビリア)は、現役地方公務員×国家資格キャリアコンサルタントの運営するキャリア支援プロジェクトです。

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