キャリアを考えるうえで欠かせないのが「自己理解」です。どんな仕事に向いているのか、どんな働き方が自分らしいのか。そのヒントは、すでにあなたの中に眠っています。今回は、誰でも今日から始められる“キャリアの棚卸し”を、3つのステップで紹介します。
■ キャリアの棚卸しとは?
キャリアの棚卸しとは、これまでの経験やスキル、価値観を整理し、自分の強みや方向性を言語化する作業です。ポイントは、職歴だけでなく「人生全体」を振り返ること。
- 学生時代の活動や部活動
- 家庭や地域での役割
- 趣味、ボランティア、挑戦してみたこと
こうした経験も、すべてあなたのキャリアの一部です。仕事だけでなく“ライフキャリア”として捉えることで、自分の可能性をより広く見ることができます。
■ ステップ1:経験を書き出す
まずは、時系列に沿ってこれまでの経験を思いつくだけ書き出してみましょう。ここでは「成果」や「評価」は気にせず、大小に関わらず心に残っていることを挙げていきます。
例)
・広報としてPR制作に携わった
・チームの後輩育成を担当した
・家族のサポートや子育て
・資格取得へのチャレンジ など
10〜15個ほど書き出してみると、自分がどれだけ多様な経験を積んできたかに気付けます。
■ ステップ2:得た学びやスキルを書き添える
次に、それぞれの経験から「得たこと」「身についた力」を一言で書き加えます。
例)
・広報:企画力、進行管理、伝える力
・後輩育成:傾聴力、フィードバック力
・子育て:コミュニケーション力、相手の立場で考える視点
こうすることで、経験が「スキル」や「強み」に変わり、自分の資源が見えてきます。
■ ステップ3:価値観を抽出する
最後は、その経験を通して「何に喜びややりがいを感じたのか」を考えてみましょう。ここで見えてくる“価値観”は、今後のキャリア選択の軸となります。
例)
・企画を形にしていく過程が好き
・誰かの成長を支えることが嬉しい
・自分の想いを言語化して届けることにやりがいを感じる
価値観は“自分らしさそのもの”。異動や転職、働き方の選択をする際の大切な判断基準になります。
■ 活用のヒント
棚卸しした内容は、次の場面で効果的に活かせます。
- 面談・面接・異動希望時の自己PRに活用できる
- 日々の仕事で「強みを活かす意識」が生まれる
- 節目ごとに更新すると成長が可視化される
定期的に振り返ることで、自分の「取扱説明書」が形になっていきます。
■さいごに
キャリアの棚卸しは、未来を描くための第一歩です。忙しい日々の中だからこそ、立ち止まって自分を見つめる時間が大切。ノート1枚から、気軽に始めてみませんか?
あなたの経験には、想像以上の価値があります。この3ステップが、あなたらしいキャリアを歩むきっかけになれば幸いです。
📎 この記事はnote記事をもとに再編集しています。
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