春が近づくと、職場にはどこかそわそわした空気が流れる──
「そろそろ異動かな」「次はどこになるんだろう」。
そんな言葉があちこちから聞こえてくる季節。異動は、地方公務員にとって避けては通れない大きな変化のひとつです。
今回、そんな異動についてのリアルな声を、同世代の職員3人で話してみました。
登場人物:
- Aさん(40代前半・係長・既婚・出向経験あり):異動を「転機」として捉える前向き派。
- Bさん(40代前半・係長・独身女性):希望が通らずモヤモヤを抱えがち。
- Cさん(30代後半・係員・独身男性):異動を冷静に受け止める現実派。
- 進行役:松永(地方公務員×キャリコン)
異動にどう向き合ってる?
Aさんは「異動のたびに成長してきた」と語ります。希望通りでないこともあるけれど、むしろそれが新しい経験につながってきたと前向き。
一方でBさんは「異動に振り回されてきた」と感じていて、「なぜこの部署?」という疑問を抱えながらも、今は少しずつ切り替えられるようになってきたそうです。
Cさんは、感情的にならず「そう来たか…」と受け止めるスタンス。異動は避けられないからこそ、その中で何を得るかを意識しているとのこと。
希望異動って叶ってる?
3人とも「希望通りにいくことはあまりない」と感じていて、「希望を出すこと自体を迷う」という声も。
ただ、Bさんは希望していた研修機関に行けた経験があり、それが今でも自信やつながりに繋がっていると話していました。
Aさんは「希望が通らなくても、後から意味があったと思えることが多い」と、経験をどう解釈するかの大切さを語っていました。
生活とのバランスは?
家庭があるAさんは、「出向時は家族で住まいも変えた」と大きな影響を実感。でもそれが「家族でどう生きていきたいか」を考えるきっかけにもなったとか。
Cさんは独身で、生活に大きな影響は感じにくいとのこと。ただ残業が増えると「自分の時間が減った」と感じることはあるそうです。
異動はキャリアにどう影響してる?
Aさんは「異動こそキャリアを広げてくれる」と断言。多くの部署を経験したことで、人脈も視野も広がったと語ります。
Bさんは「心が折れそうな異動もあった」と本音を漏らしつつも、そこで出会った人との縁が今の仕事にも活きていると振り返っていました。
Cさんは「毎回ゼロからのスタートだけど、だからこそゼロベースで考える力がついた」と実感しているそうです。
おわりに
それぞれに異動への感じ方は違います。でも共通していたのは、「どう意味づけるか」がキャリアを左右するということ。評価と捉えると苦しくなるけれど、経験として受け止めれば前向きに動ける。そんな姿勢が印象的でした。
異動は誰にとっても“揺らぐ出来事”です。でも、受け止め方次第でキャリアのターニングポイントにもなり得ます。
「この異動で何を得られるだろう?」「この経験をどう活かせるだろう?」そんな問いを持つだけで、きっと見える景色は変わってくるはず。
あなたにとっての“異動”、どう受け止めていますか?
📎 この記事はnote記事をもとに再編集しています。
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