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【コラム】キャリアを開く鍵!?──地方公務員×計画的偶発性理論

「希望通りの配属になったことなんて、ほとんどない」

地方公務員として働いていると、そんな思いを抱く瞬間があるかもしれません。実際、私自身も庁内で異動希望が通った経験はほとんどなく、配属はいつも“予想外”。

でも今振り返ると、小さな一歩を通して私自身が「明確に計画してきたわけではないのに、キャリアが開けていった」ような実感があるのです。


偶然をキャリアに変える「計画的偶発性理論」

キャリアコンサルタントの学習中に出会ったのが、スタンフォード大学名誉教授のクランボルツ博士による「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」。

この理論では、「偶然の出来事」がキャリアに大きく影響を与えることを前提としながら、以下の5つのスキルを大切にしています。

  • 好奇心(Curiosity):新しいことに関心をもつ力
  • 持続性(Persistence):失敗しても続ける力
  • 柔軟性(Flexibility):変化に対応する力
  • 楽観性(Optimism):前向きに捉える力
  • リスクテイク(Risk Taking):挑戦してみる力

「MALT研究会」のはじまりは小さな好奇心から

ある日、同年代の職員同士で「勉強会とかやってみたいよね」と雑談していたことがきっかけでした。

肩書きも関係なく、ゆるく学べる場を作れたら楽しそう──そんな思いつきから、「MALT研究会(通称:まるっと)」がスタートしました。

最初は不安も多く、「誰も来なかったらどうしよう」「何をすればいいのか分からない」と迷いながらも、声をかけた仲間と少しずつ形にしていきました。

現在では6人の事務局メンバーとともに、3年目に突入。試行錯誤しながら活動を続けています。


意識していなくても、スキルはそこにあった

振り返ってみれば、「キャリアになる」と思って始めたわけではありませんでした。ただの好奇心から始まった小さな行動が、あとから大きな意味を持ち始めた──そんな感覚です。

  • 好奇心から始まり
  • 不安を抱えながらも続けて
  • 出会いや変化に対応し
  • 前向きに乗り越え
  • 小さな挑戦を重ねてきた。

無意識のうちに、計画的偶発性理論でいう5つのスキルになっていたのかもしれません。


キャリアは“姿勢”がつくる

このような経験からキャリアとは、努力や目標だけで築くものではなく、「どんな姿勢で日々に向き合うか」で形づくられていくのではないかと今では感じています。

MALTの活動を通じて、大学や民間企業との連携が生まれたり、自治体学会などからお声かけをいただいたりと、思ってもみなかったつながりが広がっていきました。


おわりに

「やりたいことは明確じゃないけれど、今のままでは物足りない」──そんなモヤモヤを感じている方へ。

キャリアは、意図して築くものだけではなく、あとから意味づけできる“偶然の積み重ね”でもあります。だからこそ、目の前の出来事に少しの好奇心と柔軟さをもって向き合ってみる。それがキャリアを開く鍵になるかもしれません。

Civireerでは、地方公務員の皆さんが“想定外を味方にする視点”を持てるような発信を、これからも続けていきます。


📎 この記事はnote記事をもとに再編集しています。
より詳しいエピソードはこちら ▶︎ [noteで読む(リンク)]

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